大人本セレクト104偏愛的キノコ読本4冊

VOL104

大人だからこそ読んでほしい、偏愛的キノコ読本4冊

子どもの頃、遠足といえば山歩きでした。

山のてっぺんでお弁当を食べたら、きのこ採りのおじいちゃん先生が食用きのこをレクチャーしてくれます。

男の子たちは木に登ってあけび採り。

赤っぽいきのこに手を伸ばしかけたとき

食べられるのは地味なきのこが多いと先生の声。

ショックでした。

きのこるキノコLOVE111堀博美著

きのこるキノコLOVE111/山と渓谷社

1728

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韓国語できのこはポソッ

読み物系のきのこ本なのに、学術的ではなく、観察ガイドでもなく、料理レシピも載っていません。でも、書物やアートで花開くきのこカルチャーや、きのこの魅力に取り付かれた人、きのこの山明治のインタビューなど、俗信人物歴史民族神秘信仰漫画映画芸術から、胞子萌えまで。基礎知識や観察の心得まできのこにまつわるあらゆる知識がこれでもかと詰め込まれているかつてない文系キノコ読本です。著者のきのこ愛にあたって、中毒になる人続出かも!?

著者について

堀博美

1971年神戸市生まれ。20年前頃にきのこに魅せられ、ミニコミ誌やグッズを作るなどしてきのこにはまる。2006年、日本キノコ協会MOOKきのこ副編集長に抜擢。2009年頃よりフリーのきのこライターとして活動。きのこ活動は多岐にわたり、山歩きからグッズ作り、ワークショップに栽培まで。イベントも多数行い、直近では阪神梅田本店ドキドキ!きのこフェスティバル2013をとよ田キノ子さんと共にプロデュース。2013年7月3日8日その他イベント多数準備中。日本菌学会、関西菌類談話会会員。

考えるキノコ摩訶不思議ワールド

飯沢耕太郎著大舘一夫(著)

佐久間大輔(著監修)吹春俊光(著)石黒知子(編集)

考えるキノコ摩訶不思議ワールド(LIXILBOOKLET)/LIXIL出版

1620

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菌類という微生物摩訶不思議ワールドへ!

キノコは植物でも動物でもなく、菌類という微生物です。地上に生えているのはきのこの一部で、植物でいえば花にあたる。学名があるキノコだけで世界に2〜3万種もあり、花ではないのにさまざまな色や形や文様を繰り広げる役割や意味については、実は謎だらけ。科学的に解明されていないことも多いその分、その魅力の虜になる人は少なくありません。本書では、キノコの世界をキノコに魅入られた人の視点で多角的に考察し、その魅力を掘り下げていきます。カラーページでは、見たこともないような不思議な色とかたちの世界のキノコを写真で紹介。フランス、イタリア、ドイツ、そして日本の、細やかなディテールを繊細なタッチと美しい色彩で表現した18世紀の図鑑類の美しさは必見です。きのこの歴史書や研究者まで網羅するこの本、ビジュアルブックとしても秀逸です。

著者について

大舘一夫OhdateKazuo(キノコ入門講座スタッフ)

1940年東京都生まれ。1968年ICU大学院修士課程修了。元都立高校教諭、私立大学講師。

緑と水の市民カレッジ他市民講座講師。日本菌学会自然と共に生きる会埼玉きのこ研究会(副会長)菌類懇話会等会員。著書に都会のキノコ、共著監修に都会のキノコ図鑑(いずれも八坂書房)。

佐久間大輔SakumaDaisuke(大阪市立自然史博物館学芸員)

1967年神奈川県生まれ。1990年慶応義塾大学理工学部化学科卒業後、京都大学大学院理学研究科で外生菌根菌を中心とした植物と菌類の共生関係を研究。また、里山について民俗学生態学の両面から迫る研究も試みている。著書に里山の自然(分担執筆、保育社)、標本のつくり方自然を記録に残そう(大阪市立自然史博物館叢書2)(分担執筆、東海大学出版)、菌類のふしぎ形とはたらきの驚異の多様性(国立科学博物館叢書9)(分担執筆、東海大学出版)など。訳書にクライブポンティング著緑の世界史(共訳、朝日新聞社)など。

吹春俊光Fukiharu(千葉県立中央博物館上席研究員)

1959年福岡県生まれ。京都大学農学部農林生物学科卒業。農学博士。専門はきのこ博物学。動物の糞尿や死体の分解跡に特異的に発生するアンモニア菌に興味を持っている。現在は千葉県立中央博物館分館海の博物館勤務。著書に見つけて楽しむきのこのワンダーランド(共著、山と渓谷社)、自然の愉しみ方、秋(分担執筆、山と渓谷社)、小学館の図鑑NEO植物(分担執筆、小学館)、きのこ図鑑(分担執筆、家の光協会)などがある。

飯沢耕太郎IizawaKotaro(写真評論家、きのこ文学研究家)

1954年宮城県生まれ。1977年日本大学芸術学部写真学科卒業。1984筑波大学大学院芸術学科研究科博士課程修了。199094年、季刊写真誌deja-vuを編集長として発行。現在、日本を代表する写真評論家として幅広く活躍中。3000枚以上のコレクションを持つ有数のキノコ切手コレクターでもある。著書に写真美術館へようこそ(講談社現代新書)、東京写真(INAX出版)、歩くキノコ(水声社)、写真を愉しむ(岩波新書)、戦後写真史ノート(岩波現代文庫)、世界のキノコ切手(プチグラパブリッシング)ほか多数。

見つけて楽しむきのこワンダーランド

吹春俊光(文)大作晃一(写真)

見つけて楽しむきのこワンダーランド(森の休日)/山と溪谷社

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森をつくったのはきのこ

森に生えてる小さいきのこ、可憐なきのこ、不思議なきのこ。実は木が緑の葉を茂らせているのも、足元の腐葉土がふかふかなのも、みんなきのこのおかげだったりもする。豊富な写真と解説の立派なきのこガイドですが、この本の面白さは目次にあります。森の妖精たち、ぬらりくらり、きのこの珊瑚礁と森のゼリー、腹にいちもつほら、どんなきのこたちか見たくなるでしょう?各ページの分類総評もユニークたっぷりで楽しめます。

著者について

大作晃一

1963年千葉県生まれ。東海大学理学部化学科卒業。オフロードバイクで野山を駆けめぐっていたとき、きのこに興味を覚える。以来、きのこの写真を精力的に撮り続け、国内外の図鑑に多くの写真を提供している

吹春俊光

1959年福岡県生まれ。京都大学農学部農林生物学科卒業。農学博士。千葉県立中央博物館勤務。京都大学総合人間学部非常勤講師。専門は菌学

きのこのほん鈴木安一郎写真)保坂健太郎監修

きのこのほん/ピエブックス

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森の妖精がかくれていそう

この本には図鑑的な説明は全くありませんのであしからず。では、なぜ2310円もする本が売れているのかというと、ずばりかわいいからです。きのこがこんなにかわいいとは知りませんでした。どのキノコもオブジェみたいでとってもかわいい!つくりものみたいでびっくりです。童話の中に出てくるようなキノコばかりで、森の妖精がかくれていそう。

著者について

東京芸術大学卒業。アーティスト、きのこ愛好家。静岡木の子の会、神奈川キノコの会会員。女子美術大学横浜美術大学文教大学講師。雑誌ku:nelでやっちゃんのきのこ狩りをときどき連載中。